自律神経の調節作用

ストレスや様々な要因で自律神経の失調が起きている御身体を鍼灸治療により正常な状態に導くことができます。
鍼灸治療を受けて頂く過程で、治療の最中若しくは治療の後に御身体がポカポカと温かくなる感覚やフワーッと軽くなる感覚を体験することがあると思います。
これは鍼灸治療によって交感神経優位（常に緊張している状態）の状態から副交感神経優位（リラックス状態）になった状態になり、心身共にゆったりとし血行が良くなった状態と考えられます。
また、その他の症状として治療後の気怠さや眠くなる感覚、お腹が空く、トイレが近くなる等、様々な反応があります。これらすべて自律神経の変化の表れです。
この様に鍼灸治療は自律神経のバランスの調節作用により自律神経が支配する様々な器官、特に血管運動を促進（時として抑制）さすことにより、内臓の働きを改善させお身体の恒常性（ホメオスタシス）をコントロールします。

転調作用

転調作用とは体質を改善することを言います。
鍼灸治療でツボを刺激することにより、良い体質に改善することもできます。
それは本来人が持っている自然治癒力を引き出す為のツボを刺激することで、気・血の巡りが良くなり自己免疫力や抵抗力を高める事から、病気の予防にもつながります。
例えば、アレルギー体質を改善や、抵抗力を高めて風邪等をひきにくい体質にもっていけます。
即ち、東洋医学は養生に優れた医学で、病気になる前に予防、治療することを「治未病」といい、病気の予防と健康管理をすることができます。

反応及び副作用

治療中、若しくは治療後に一時的に色々な症状（痛みや違和感、熱が出たりと変調が）が出てくることがあります。 鍼灸治療に於いて一時的変調を来すのは副作用ではなく、好転反応若しくは、めんげん反応と言い、御身体が劇的に良くなった時に、現れる反応ですので心配はありません。
また、投薬治療の様に鍼灸治療は習慣性があると思われがちですが、 当院での治療は鍼灸治療独特な転調作用を利用する為、時間がかかるだけで習慣性があるわけではないのでご安心ください。

治療回数について

鍼灸治療の効果は発病してから日が浅い病気ほど早く治ります。何故ならば、それは鍼やお灸等の手段を用いた治療は、私たちに本来、備わっている「調整力、自己治癒力」を引き出すことによって治るからです。
鍼灸治療により日常生活に於ける、なかなか疲れが抜けなく困っているや原因不明の痛みで困っている等の症状が改善され、体が楽になる様々な効果はまさに調整力や自己治癒力などの働きによって得られるものです。
一回の治療で辛かった症状が完治の状態に近いほど軽減する場合もしばしばありますが今までの悪い習慣により慢性的な症状になりますとお身体に対して良い習慣にかえる為にはそれなりの期間がかかる為、気長に続けなければなりません。
治療頻度（回数）も初めの内は続けて治療したほうが効果的ですが患者さまの状況や症状の状態に応じて来院頻度（ペース）も相談させて頂きますのでご心配いりません。

アフターケアーについて

基本的な生活を規則正しく行って頂くために

• ●十分な睡眠時間の確保
• ●治療により血行が良くなっている為、治療後のアルコール類は普段より控えて頂く
• ●治療後最低2時間は入浴を避ける
• ●食事は腹八分目に止める
• ●出来るだけ、ゆったりした気持ち（リラックスな状態）キープする